テレビや雑誌でもよく目にする「姓名判断」ですが、自分の名前はどうなんだろう？と気になったことがある方も多いのではないでしょうか。画数から全体の運勢や健康運、恋愛運などの運勢をみることができます。今回は姓名判断における基本などをご紹介していきます。

姓名判断とは

姓名判断とはその名の通り、性（名字）と名（名前）を構成する文字の画数などから吉凶を占います。姓名判断では、全体の運勢から仕事運、健康運、恋愛・結婚運など様々なものをみていくことができます。

姓名判断の歴史は古代中国であり、古代中国の陰陽五行説による相字の法にあるとされています。相字とは陰陽五行説・易学を基にして、文字を分解して吉凶を判断するものです。当時の方法と今の姓名判断は手法は異なりますが、現代の日本で主流なのは画数を用いる姓名判断です。

陰陽五行説とは、陰陽説と五行説の二つから成り立っています。陰陽とは、世の中にあるものは陰と陽の相反する二つからできていて、それらどちらかが欠けても成立しないという考え方です。五行説とは、「万物は、木、火、金、土、水」の5元素から成り立っているとする考え方です。

このように古代中国が起源となっている姓名判断ですが、実は多くの流派が存在し、流派によって見方が異なります。もちろん、どの流派が良い悪いということはないので、流派の見方に合わせて判断することがおすすめです。

姓名判断の基本となる「五格」

姓名判断では、名前の画数を基に以下の5つの項目に分けて運勢を占います。
これを「五格」といいます。五格によって影響する運勢が変わります。

総格

総格とは、「名字と名前の画数」全てを合計した数を指します。そのため、その人の人生全体の運勢を表していて、姓名判断において最も重要とされています。総格は中年期以降〜晩年の運勢に強く影響します。若い頃に苦労があっても、総格が良ければ晩年は安定するといわれます。反対に若い頃は良い運勢でも、総格が悪いと晩年である人生の後半に苦労することがあるとされます。年齢を重ねるに連れて影響力が大きくなるので、子供の名前を考える時などには全体のバランスはもちろんですが、総格を重視すると良いでしょう。

天格

天格とは、「名字の画数」を合計した数を指します。名字（姓）は先祖から受け継がれたものなので、その人個人の運勢というより先祖から受け継いだ運勢とされています。そのため、天格だけで吉凶をみることはしませんが、他の画数との兼ね合いはみていきます。また結婚して名字が変われば運勢も変わるので、他の画数と比べるとあまり過剰に考える必要はないとされています。
天格の運勢は、晩年になるほど強く運勢に影響してきます。

人格

人格とは、「名字の最後」と「名前の最初」の文字の画数を合計した数を指します。人格は名前の中心なので、その人の主運であり、主に20〜40代くらいの中年期における運勢を表しています。主運とは、対人運、仕事運、結婚運など人生のメインとなる運勢のことです。
名字と名前の画数からみていくため、こちらも結婚で名字が変わることで運勢にも影響してきます。

地格

地格とは、名前の画数を合計した数を指します。地格では幼少期〜35歳くらいまでの運勢をみることができ、その人の基本的な性格や青年期における運命、適職、恋愛傾向などを判断することができます。青年期は人生の基礎となる時期でもあるので、成長過程に大きな影響を与えるとされています。そのため、地格が良いと若い頃の運勢が良いとされます。
地格は、名字の画数に影響されず、名前の画数だけで判断するため女性などは地格を重視するのも良いでしょう。

外格

外格とは、総格から人格の画数を引いた数を指します。外格は、外的な運勢に影響を表します。そのため、対人運、仕事運、コミュニケーション力など周囲の人との関係や、周りからの評価をみることができます。このように、社会生活に関わる運勢をみることができるので社会運とも呼ばれます。
外格が良いとコミュニケーション力や周囲の人に恵まれて社交運が良いとされます。

姓名判断は旧字体と新字体どちらでみる？

姓名判断では旧字体と新字体で吉凶が異なります。
そのため「旧字体では運勢が良かったけど、新字体だと運勢が悪かった」ということがあるかもしれません。これは流派によって、旧字体でみるか、新字体でみるかが異なるからです。「結局どちらがいいの？」と思うかもしれませんが、どちらが良い・悪いということではないので、ご自身が普段よく使う文字でみていくと良いでしょう。
また占いを受ける時に、どちらでみていくか占い師に聞いてみても良いでしょう。

良い運勢の名前にするには？

赤ちゃんの名前は運勢の良い画数にしたいと思いますよね。そうなると単純には五格全ての画数が良いとそれが一番ですが、五格全ての画数を良くするのは難しいです。例えば、名字はご先祖から受け継いだものなので自分で決めることはできないですし、結婚して名字が変わればそこでも画数は変わります。そのため、五格の中で何を優先するかを決めたうえで画数を考えると良いでしょう。

例えば、総合運を重視したいから総格を考えて決める、家庭運や健康運を重視したいから地格は最大吉にするなどです。総格は姓名判断の中で最も重要な画数とされているため、基本的には総格を重視すると良いです。ただ結婚で名字が変わることを踏まえて考えると地格を重視して考えることもおすすめです。

まとめ

姓名判断は身近な占いの一つなので、画数を調べてみたことがある方も多いのではないでしょうか。自分の名前を調べてみたり、赤ちゃんの命名時などに占い師に見てもらったりするのも良いでしょう。

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